FC2ブログ
pisonは、しがない介護福祉士。 家に帰れば「人生」に付随するあれやこれやに翻弄されつつ、お年寄りの前では明るく歌うリンゴの歌。
プロフィール

pison

Author:pison
pisonは一女三男の母。(うち1人は早々天国でPisonを待ってる)
仕事は介護福祉士。
若い人にはぜんぜんもてないけれど、白内障ぎみのお年寄りの目からはしごく美人に見えると評判。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

RSSフィード
リンク
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
昨年末施設に入所した姑がこの節分で八十八歳になりました。
先日行った時に私と旦那さんのユニクロのフリースを見て、
「こんなのが欲しい。」
というので、誕生日プレゼントはフリースのジャケットをあげました。

プレゼントしたのが三日で今日、五日に再び会いにいくと・・・。
「なんだかわからない服が混じっているのよ。」
トホホ、一日で忘れちゃったのね。

姑は認知症はありません。年相応の物忘れがあるってことで、病的なものではないのです。
コレだけ長く生きていれば、まあ記憶力だって衰えるよなぁ・・と私は思うのですが、同居していた兄嫁は手厳しい。
「すべてのことに自己中心的で感謝のない人だし、都合の良い様に呆けたふりをする。」
とのこと。
まあ、同居して姑の人となりを三十年見てきた兄嫁ですから、すべてが悪意と言うのではなく、半分くらいは当たっているのかもしれません。

誕生日の日に施設を訪ねると、ナント姑さんは他のおばあちゃんたちと一緒にフロアで塗り絵をしていました!!
すげー!!!

なんでこんなに驚くかと言うと、姑さんは今まで友達と呼べるような人はいなかったし、そもそも人付き合いが大嫌いで若い頃から極力人と接しないで自宅に篭って針仕事していたのでした。
きっと病院に受診したら不安神経症かなんかの診断が下ったんじゃないかしら?
人と一緒に御飯食べるのは特に嫌。と、数年ぶりにやっと外出した墓参りでも墓の前にシートを敷いて弁当を食べる人でした。

そんな人が施設に入ってどうなるかしら・・・と心配していましたが、ちゃんと適応しているではありませんか!
人間の可能性というものを感じずにはいられません。

と、私と旦那さんが姑の変貌に驚いていたら・・・。
施設の看護師さんが、姑の足の爪が水虫と長くお風呂に入っていなかったための垢で取れてしまったことなどを説明に来てくれました。
その時に、
「○○さん(姑のこと)は何にだったら興味を持てるのかしら?」
と、何に関しても興味を持たず、ベッドに篭って寝ていることばかりを希望する姑さんをもう少し外交的にするべく考えてくださっている様子でした。

話していると、どうも年を取って気力がなくなってしまったと思っているらしいです。
私や旦那さんは昔からの姑さんを知ってるので、ココへ来て想像以上に外交的になったことに対して驚嘆していたのですが、ごく普通の人の感覚からいうと、たぶん今の姑の状態は鬱状態に見えたのかもしれません。

「私の母は、年を取っても前向きでいろんなことにチャレンジしているわよ。」
と一人の看護師さんはおしゃっていました。
元気出していきましょう!と励ましてくださっているみたいです。

帰りに旦那さんと可笑しいよねって話しました。
私たちが、うわーすごい!って見えた状態って、普通の人から見たらまだまだぜんぜん普通の基準に達していないってことだったんだねぇ。って。

まあ、なんであれ、姑さんが施設を嫌がらずに過ごしてくれているってこと。
週に二回もお風呂に入れてもらっていること。←家では何ヶ月も身体を拭くだけでシャワーすらしていなかったから。
それだけでもありがたいことです。

生きていてもなにも良い事は無かった・・・。
が口癖だった姑さんの後ろ向きな性格が180度変わって前向きになることはないと思っていますが、今の生活を聞いて、特に困ったことはない。というので、それ自体すばらしいことだと思います。

なにも楽しいことはない。
なにもやりたいこともない。
それでも、今の生活で特に苦痛な事も無い。
とのこと。

苦しいことが無いって事を喜ぼうと思います。
多分、姑さんの長い人生の中で今ほど多くの人に囲まれて声を掛けてもらい、親切にしてもらい、暖かく過ごし、バラエティーに富んだ食事(今まで決まったものしか食べていなかったようです。野菜と豆腐と練り物くらい)をしているってことってなかったんじゃないかしら?

物心付いた頃から農家の長女で苦労して、結婚させられた暴力夫に殴られて、お金の心配が尽きず、対人恐怖症で人と付き合わず、同居の長兄夫婦とも折り合い悪くまったく会話も無かった姑さんです。

今は何も困っていないとは、なかなか良いことでは?
しかし、いつも何かの心配とともに生きてきた姑さんのこと。人生から心配が無くなることの不安なんでしょう。
相変わらず、下剤という心配を握り締め、施設の職員さんを捕まえては
「下剤をください!」
と困らせているみたいです。
ベッドの横に大きく
「下剤は毎日夕食後に飲んでいるので大丈夫です。」
という張り紙が新しく貼ってありました。
前いた病院の看護師さんに
「下剤下剤ってうるさいんだよ!!」
って怒鳴られたって言ってた姑さん。
ココの職員さん達は優しいけど、いい加減怒らせないでね。

スポンサーサイト
<< 冷たい雨 // HOME // 塩麹 >>

管理者にだけ表示を許可する
この記事のトラックバックURL
http://pison.blog60.fc2.com/tb.php/1434-e5f62c6e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
// HOME //
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。